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Shopify APIの更新は誰がする?期限・担当範囲・アプリの動作確認

ShopifyのAPI更新案内が届いても、店舗の担当者が技術仕様を調べる必要はありません。アプリごとの相談先、更新が必要な理由、開発側で行う調査と動作確認についてお伝えします。

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Shopifyのアプリに「APIの更新が必要です」という案内が届いた。でも、注文はいつもどおり入っているし、管理画面にも特に変わったところはない。これだけでは、何をすればよいのか分かりにくいですよね。

APIは、アプリとShopifyの間で商品や注文などの情報を受け渡す仕組みです。店舗の画面からは見えにくい部分ですが、ここの変更に合わせて、アプリ側のプログラムも直す必要が出てきます。

ただ、案内を受け取った方が仕様書を読んで、修正内容まで調べる必要はありません。まずはアプリの提供元や開発会社へ、届いた案内を見せて相談することを勧めます。調査や修正に時間がかかる場合もあるので、期限ぎりぎりになる前に話を始めておきたいところです。

詳しい仕組みが分からなくても、相談できます

「倉庫へ注文を送るために使っている」「在庫を自動で合わせている」。最初は、こうした普段の使い方が分かれば十分です。使っているAPIや必要な修正を調べるのは、開発を担当する側の仕事です。

今動いているからといって、更新が不要とは限りません

Shopifyのバージョン管理対象APIは、四半期ごとに新しい版が公開されます。「2026-07」のような年と月がバージョンの名前で、安定版は最低12か月サポートされます。新しい版が出てすぐ古い版を使えなくするのではなく、移行するための期間が設けられているわけです。

2026年9月26日時点の公式表では、2025-10版の利用期限は2026年10月16日15:00 UTC、日本時間では10月17日0時です。この版を使っているアプリなら、対応を先延ばしにできる時期ではありません。ご自身で使用中の版を調べるのが難しければ、その確認も含めて提供元や開発会社へご相談ください。

では、期限を過ぎるとすぐにアプリが止まるのでしょうか。

利用できなくなった版を指定している場合、Shopifyが利用可能な最も古い安定版へ切り替えて応答する仕組みがあります。公式資料では「fall forward」と呼ばれています。ただし、切り替わるのはShopify側の応答であって、アプリのプログラムを直してくれるわけではないんですね。受け取るデータなどが変われば、アプリ側で対応が必要になることがあります。

期限後にすべてのアプリが一斉に止まるわけではありませんが、動いているから放っておいてよい、ともいえません。更新案内が届いたら、影響があるかを開発担当者に調べてもらうことが、最初の対応になります。

ここまでの仕組みと期限は、Shopify公式「About Shopify API versioning」の要約です。確認日:2026年9月26日。すべてのAPIが同じバージョン管理方式ではありません。期限や切替の扱いは、利用中のAPIにより異なります。

App Storeから導入したアプリなら提供元へ、独自のアプリなら開発会社へ

App Storeから導入したアプリは、基本的に提供元が更新を行います。店舗側で必要な操作があるかも含め、提供元の案内を確認するのがよいでしょう。

一方、自社用に作ってもらったアプリは少し事情が違います。制作時に納品されていても、その後の更新まで契約に含まれているとは限りません。まずは開発した会社へ、今回の更新を依頼できるか相談してみてください。

使っている仕組み最初の相談先相談したい内容
App Storeから導入したアプリアプリの提供元更新の対応予定と、店舗側で必要になる操作の有無
自社用に開発したアプリ開発会社または社内の開発担当者契約に含まれる作業、追加対応の費用、検証と更新の日程
基幹システム・倉庫などとの連携連携システムの担当会社修正が必要な箇所と、注文・在庫などの業務への影響
担当者や作り方が不明な連携導入時の制作会社や、社内の契約担当者以前の依頼先や資料が残っているか、調査を相談できる相手はいるか

参考:Shopifyヘルプセンター「アプリについて」。APIへの対応はアプリの開発者が行います。相談先の目安として、上の表にまとめました。

困るのは、以前の担当者が退職していたり、開発会社と連絡が取れなかったりする場合です。この段階で、店舗のご担当者だけで仕組みを調べようとするのは大変だと思います。残っている資料が少ないことも、そのまま相談先へ伝えて構いません。

なお、Shopifyの管理画面へ入れることと、アプリのプログラムを変更できることは別です。外部サーバーで動く連携もあるため、調査の際にはプログラムやサーバーを誰が管理しているかも関わってきます。必要な権限については、作業内容の説明を受けてから共有する形で進めます。

何を直すのか、いつ作業できるのか。まずは調査から

「API更新」といっても、すべてのアプリで同じ作業をするわけではありません。設定の変更で済む部分もあれば、プログラムの修正が必要な部分もあります。案内だけでは費用や日数を決められないのは、そのためです。

grandworkでは、お客様が保有するShopifyアプリの保守をご相談いただけます。お引き受けできるアプリかどうかを判断するためにも、現在の構成や、使っている業務についてお話を伺います。詳しい資料を揃えてからでなくても構いません。調査が必要な場合は、その作業も含めて対応の可否と見積もりをご案内します。

ご相談後の技術調査では、次のような点を確認し、必要な作業と日程をご案内します。

  • 使用中のAPIの種類・バージョンと、その利用期限
  • 更新先のバージョンで変わる仕様と、アプリへの影響
  • プログラムの修正、設定変更、再認証などの必要な作業
  • Shopifyから通知を受け取る機能への影響
  • 動作確認に必要な環境と、本番へ反映できる時期

たとえば、注文が入ったことをShopifyからアプリへ知らせる「Webhook」という仕組みがあります。アプリが情報を取りに行く処理は動いていても、この通知を受け取れなくなると、その先の業務が進まない場合があります。両方を使うアプリなら、両方の確認が必要です。

こうした変更は、開発担当者が公式リリースノートや開発者向け管理画面「Dev Dashboard」の警告・処理の記録などを使って調べます。ただ、月末にしか動かない処理などもあるため、警告がないだけで問題なしとは判断できません。

管理画面の機能については、Shopify公式「Monitoring and logs in the Dev Dashboard」を参照。利用できる項目はアプリの構成によって異なります。

接続できた。その先の注文や在庫まで、正しく処理されていますか?

APIとの接続が成功しても、違う商品の在庫を更新していたり、倉庫へ送る注文が抜けていたりすれば、店舗の仕事は止まってしまいます。開発側の画面にエラーが出ていないことと、業務で問題なく使えることは、必ずしも同じではありません。

更新後の検証では、データを送れたかだけでなく、受け取り先で期待した結果になったかまで確かめる必要があります。アプリに次のような機能があれば、それぞれが検証の対象です。

連携業務の例開発側で確かめること検証時に気を付けること
注文を外部へ送る正しい注文番号・明細で受け取り先へ届くか送信の成功だけでなく、届いたデータも見る
在庫を同期する対象の商品・拠点に、意図した数量が反映されるか別の商品や拠点を書き換えていないかも確かめる
配送情報を戻す対象の注文に、正しい追跡情報が入るかテストで顧客へ本物の発送通知を送らない
Webhookを受け取る通知を受け取り、その後の処理まで完了するか受信の記録だけで判断しない
定期処理を実行する対象と期間が正しく、失敗したときに把握できるか普段の画面操作では使わない処理も含める

この表は検証の例で、すべてのアプリに同じ機能があるわけではありません。実際に使う機能に合わせ、対象データがない場合や、処理に失敗する場合も開発側で試します。テスト用のストアやデータを用意し、実際の出荷・決済・顧客への通知が発生しないようにする準備も、検証作業の一部です。

ここでお客様に教えていただきたいのは、普段の使い方です。「月末だけ使う」「この倉庫への注文だけ別の処理になる」といったお話は、プログラムを見るだけでは分からないこともあります。その情報があると、業務に合った確認がしやすくなります。

作業の日程と、不具合が起きたときのこと

検証が済んだら、本番で使っているアプリへ変更を反映します。営業への影響や、作業後に店舗側でも状態を確認できる時間を考えて、開発担当者と日程を相談することになります。何を変更したかの記録と、不具合時の連絡先は、作業する側で用意すべきものです。

気を付けたいのは、問題が起きたら古いAPIへ戻せばよい、とは限らないこと。その版がすでに使えなくなっていれば、以前と同じ動作には戻りません。アプリのプログラムや設定をどこまで戻せるかは、更新前に開発側で検討しておく必要があります。

また、プログラムを戻しても、すでに送った注文や変更した在庫は自動では取り消されません。どのデータに影響したか、同じ処理をもう一度動かすと注文が重複しないか。こうした点も復旧時の調査に含まれます。

今回の更新が終わったあとも

何を変更し、どこまで動作を確かめたのか。作業が終わったあとに、お客様へ結果をお伝えするところまでが必要だと考えています。反映日時や更新前後のバージョン、まだ残っている制約も記録に残しておくと、次の担当者へ引き継ぐときに役立ちます。

APIの更新は今回限りではありません。継続して保守を依頼する場合は、次の期限の確認も誰が担当するのか、契約の中で決めておくことを勧めます。通知が来るたびに相談先を探す状況は、できるだけ避けたいですよね。

相談先が分からず、お困りの方へ

「以前の開発会社に連絡が取れない」「誰が作ったアプリか分からない」。そうした状態でも、まずはお話をお聞かせください。アプリの名前、普段使っている業務、届いた更新案内など、分かるところから伺います。

当社のShopifyアプリ保守は、お客様が保有するアプリが対象です。APIや依存ライブラリの更新、仕様変更に伴う修正・動作確認・公開作業について、アプリと運用環境を確認したうえでお引き受けしています。App Storeから導入した他社アプリについては、まず提供元へのお問い合わせをお願いします。

アプリを動かすサーバーは、お客様のアカウントでご用意いただく形です。対応は営業時間内となり、24時間の監視や稼働率・復旧時間の保証は含まれません。ご希望の運用に合うかどうかも含めて、ご相談いただければと思います。

なお、APIキーやアクセストークン、顧客データを最初のお問い合わせに添付する必要はありません。調査に必要な情報と、その共有方法はこちらからご案内します。

  • 自社アプリのAPI更新、相談先にお困りではありませんか?更新の案内は届いたけれど、以前の開発会社には頼めない。そんなときは、当社へご相談ください。アプリの詳しい構成が分からなくても、お使いの業務や届いた案内からお話を伺い、対応できる内容をご案内します。Shopifyアプリ保守の内容・相談方法を見る