SWELLでサイト制作を頼むと、「テーマはこちらで持っているので、購入しなくて大丈夫ですよ」と言われることがあります。手間が省けてありがたく聞こえますが、そのまま任せてしまうと、あとで制作会社を変えるときに、テーマの購入や認証からやり直すことになるかもしれません。
grandworkでは、自社のサイトで使うSWELLは、原則として自社で購入・会員登録し、アカウントも自社で管理したほうがよいと考えています。制作や保守は外部に任せても、テーマを使うためのアカウントは手元に置いておく。こうしておけば、制作会社との契約が終わっても、自社のアカウントをそのまま使いながら、次の担当者に更新作業を頼めます。
SWELLは自社で購入し、制作費とは別に用意する
これから自社サイトを作るなら、会社で管理しているメールアドレスを使って、SWELLの公式購入ページから購入するのが基本です。会員登録にも購入時と同じメールアドレスを使うので、担当者が異動や退職をしても会社で引き継げるアドレスを選んでおいてください。価格と購入条件は、購入するときに公式ページに載っているものが基準になります。
制作会社には「SWELLは自社で購入します」と伝えたうえで、ページ制作やフォームの設定など、依頼する作業について見積もりを出してもらいます。テーマ代と制作費が分かれていれば、何にいくら払うのかも分かりやすくなります。すでに自社で購入しているなら、買い直す前に今の会員アカウントを確認してみてください。
「テーマ代込み」の見積もりが出てきた場合も、そのまま契約せず、自社で購入する前提で見積もりを出し直してもらうのがよいと思います。購入や登録の操作が分からなければ、制作会社に手順を教えてもらいながら、自社で進めるのが基本です。
制作を依頼するときの基本方針
SWELLは自社で購入・会員登録し、アカウントも自社で管理する。制作会社との契約も、これを前提に考えます。とはいえ、日々の更新作業まで社内で抱え込む必要はありません。制作や保守は、必要な範囲を決めて依頼できます。
補足:代理購入を頼む場合の条件
購入の手続きそのものを代わりにやってもらう場合は、SWELLの規約で決められた条件を守る必要があります。制作会社が好きなように会員登録を代行して、アカウントを渡してよいわけではありません。
公式規約の要約:禁止事項の第5項では、会員サイトへの代理登録とアカウント情報の受け渡しが禁止されています。一方、「テーマご利用について」第9項の1〜3には、代理購入に伴う登録・認証と、サイト所有者へのアカウント情報の引き渡しについて、次の条件が定められています。
- 制作会社が、サイト所有者へユーザー認証について説明する。
- サイト所有者が管理するメールアドレスで代理購入し、そのアドレスで代理登録する。
- 代理登録・認証後、アカウント情報をサイト所有者へ引き渡す。
参照:SWELL利用規約「テーマご利用について」「禁止事項」(2026年9月16日確認)。
この条件に沿って代理購入を頼む場合も、代金をどう扱うか、手続きのあといつアカウントを引き渡してもらうかは、依頼する前に決めておきます。なお、これは制作会社がもともと持っているアカウントを譲り受ける話とは別のものです。
当社では、購入・会員登録・ユーザー認証は、原則としてお客様ご自身にお願いしています。操作が分からない場合は手順をご案内しますし、代理購入が必要になった場合も上の条件に沿って進め、手続きが済んだらすぐにアカウント情報をお渡しします。
制作会社のアカウントを使う「代理認証」とは違う
SWELLの規約では、制作会社がサイトの管理権限を与えられたうえで、自分たちが持っているアカウントを使って依頼者のサイトを認証する方法も認められています。この方法そのものが規約違反というわけではありません。
ただしその場合、制作会社は、サイトの所有者がテーマを更新し続けられる状態を保たなければなりません。それを続けられなくなるときは前もって知らせ、所有者が自分で購入するなどの対応を取れるようにすることも、規約で決められています。
この方法で作られたサイトを自社管理に切り替えるときは、制作会社のアカウントを譲り受けるのではなく、自社で購入・会員登録したアカウントにサイトの認証を切り替えます。あとから購入や認証を切り替える手間を考えると、これから発注するなら、最初から自社で購入・管理しておくほうがよいと考えています。
自社の複数サイトで使う場合
公式のユーザー認証マニュアルでは、一つの会員アカウントで複数のサイトを認証する方法が案内されています。会社サイトと採用サイトのように自社のサイトで使うのであれば、サイトごとに買い直す前提で考えなくて構いません。他社のサイトを請け負って作る場合は話が別で、代理制作についての規約に従う必要があります。
発注時に決めておきたい、アカウント管理と保守の分担
アカウントを自社で持っていても、誰がテーマを更新するのか、不具合が出たら誰が対応するのかは、別に決めておかなければなりません。「制作一式」「保守込み」とだけ書かれた見積もりで済ませず、次のような担当と作業内容を、見積書や発注書に書いてもらうと安心です。
| 項目 | 発注時に決めること | 自社で残しておく情報 |
|---|---|---|
| テーマの購入 | 自社で購入・会員登録する。条件付きの代理購入を依頼する場合は、代金と引き渡し時期を別途決める | 購入記録、代理購入を頼んだ場合の引き渡し日 |
| アカウント管理 | 会社で引き継げるメールアドレスを使い、社内の管理担当者を決める | 登録メールアドレス、管理担当者、担当交代時の手順 |
| 納品後の更新 | テーマ更新と更新後の動作確認を、自社・制作会社のどちらが担当するか | 作業範囲と連絡先 |
| 契約終了時 | 次の更新担当者への作業引き継ぎ。代理認証の場合は、自社購入への切り替え手順も用意する | 契約終了日、引き継ぐ資料、必要な手続き |
| 不具合への対応 | テーマ、カスタマイズ部分、プラグインの調査・修正をどこまで依頼するか | 保守に含まれる作業と、別途費用がかかる作業 |
発注書や共有の一覧表に、パスワードそのものを書く必要はありません。書いておくのは誰がアカウントを管理するかまでにして、アカウント情報を受け渡すときは、安全に共有できる方法を別に決めておきます。
納品時には、自社のアカウントで管理できることを確認する
WordPressのアカウントと、SWELLの会員サイトのアカウントは別物です。納品のときは、WordPressにログインできるかだけでなく、自社でSWELLの会員サイトに入れるか、自社のアカウントでサイトが認証されているかも、制作会社と一緒に確認しておくと安心です。
認証の状態を確かめるためだけに、本番のテーマを更新する必要はありません。実際にアップデートを試すなら、バックアップと検証環境を用意してから進めます。
独自のCSSや子テーマがあるなら、どこを変更したのかが分かる資料も受け取っておきます。アカウントを自社で管理できていても、カスタマイズの中身が分からなければ、次の制作会社は更新時の影響を一から調べ直すことになります。
すでに制作会社のアカウントで認証している場合
今のサイトが制作会社のアカウントで認証されているなら、保守契約が終わる前に、自社管理へ切り替える段取りを制作会社と相談しておいてください。自社ですでに購入しているのか、制作会社の代理認証を使っているのかによって、必要な手続きは変わります。
- 現在の購入者と認証アカウントを調べる制作会社の説明と、自社にある購入記録や会員情報を照らし合わせます。
- 自社のアカウントを用意し、認証を切り替える自社で未購入なら、会社で管理するメールアドレスで購入・会員登録します。購入済みならそのアカウントを使い、制作会社と協力してサイトの認証を切り替えます。制作会社のアカウントそのものを受け取る必要はありません。
- 次の更新担当者へ作業を引き継ぐ認証の切り替えだけでなく、カスタマイズの内容や更新の手順、バックアップの保管先もあわせて伝えます。
自社名義で購入していても、登録したメールを前の担当者しか受け取れない状態では困ります。今の担当者がそのメールと会員サイトを使えるか、引き継ぎのときに一度試しておくと安心です。
制作会社を変えるときに引き継ぐものは、SWELLの認証だけではありません。WordPressの管理権限、サーバーやドメインの契約、バックアップ、独自のコードも必要です。SWELLのことも、サイト全体の引き継ぎ資料の一項目として入れておきます。
自社で購入しても、制作や保守は任せられる
SWELLは、コードを書かなくても文章や画像を配置でき、見栄えのよいページを作りやすいテーマです。まずは自社で触ってみて、お知らせの投稿や写真の差し替えなど、できるところから運用してみることをお勧めします。公開中のページを大きく変えるときは、下書きや検証環境で試しながら進めると安心です。
自社でどこまで更新できるかが分かれば、外に頼む作業も絞り込めます。たとえば、文章や写真の更新は社内で行い、WordPress本体・テーマ・追加したプラグインの更新、バックアップ、不具合への対応といったシステムの保守だけを外部に任せるという形です。日々の更新作業までまとめて頼むより、外注費を抑えやすくなります。
ただ、担当者がほかの仕事と兼務している場合、操作ができることと、作業の時間を取れることは別の話です。簡単な修正は自社で行い、調べるのに時間がかかる作業や、忙しい時期の更新は外部に任せる。そう分担することで、外注費を抑えるために本業の時間を削り続けることも避けられます。
最初からすべてを自社で抱える必要はありません。実際に運用しながら、社内で続けられる作業と、外部に任せたほうがよい作業を見直していけば十分です。アカウントは自社で管理したまま、必要な部分だけ支援を受けられる体制にしておくのがよいと考えています。
社内の作業には、AIエージェントの手を借りる方法もある
自社で運用する場合も、担当者が一人ですべてを進める必要はありません。原稿のたたき台を作る、更新内容を整理する、作業手順をまとめるなど、AIエージェントに手伝ってもらえる場面はあります。まずは下書きのように確認しやすい作業から試してみて、どこまで任せると負担が減るのかを見ていくのがよいと思います。
AIが作った文章や変更内容は、そのまま公開せず、事実や表示に問題がないかを担当者が確認します。コードや設定の変更まで任せるなら、検証環境で試したうえで、その変更が適切かを判断できる人に見てもらう必要があります。外注と比べるときは、AIの利用料だけでなく、指示を出したり結果を確認したりする時間も含めて考えるのが現実的です。
公式サポートと、サイトの保守は別に考える
公式規約の要約:無料サポートはテーマ固有の設定が中心で、サーバーやプラグイン、独自改修などの技術的な質問は対象外です。参照:SWELL利用規約「無料サポートについて」。
問い合わせフォームの不具合や、独自に追加した機能の修正まで任せたいなら、その作業が保守契約に入っているかを依頼前に確かめておきます。テーマを購入したからといって、サイト全体の保守まで付いてくるわけではありません。
当社では、システムの保守だけを任せたい方、日々の更新も手伝ってほしい方、AIを使って社内の作業を減らしたい方に向けて、それぞれ支援を用意しています。今の担当者が無理なく続けられる範囲とご予算に合わせて、選んでいただければと思います。
- システムの保守だけを任せたい文章や写真は自社で更新し、WordPress本体・テーマ・プラグインの更新やバックアップなどを外部へ任せたい方へ。WordPress保守の内容を見る
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