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WordPressの復旧料金はどう決まる?依頼前に確認したい症状とバックアップ

更新したら真っ白になった、ログインできない、改ざんされた、データが消えた。WordPressの復旧を頼む前に、症状と気づいた日時、直前の操作、バックアップの有無を書き出しておくと、複数の見積もりを同じ条件で比べられます。料金は、戻すだけか、原因まで調べて塞ぐかでも変わります。

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サイトを開いたら真っ白になっている。見覚えのないページが検索結果に出てくる。そんなときに、まず知りたくなるのは料金だと思います。ただ、同じ「復旧」でも、症状によってやることはまったく違います。

更新のあとに画面が出なくなったのか。管理画面に入れなくなったのか。誰かに書き換えられたのか。データが消えたのか。そして、いつの時点のバックアップが残っているのか。症状がどれに当たるか、どの時点に戻せるかによって、必要な作業が決まります。

この記事の結論

復旧の費用を左右するのは、症状の種類、戻せるバックアップがあるか、原因まで調べて再発を防ぐか、の3つです。依頼の前に、見えている症状と気づいた日時、直前にした操作、バックアップの有無を書き出しておくことを勧めます。パスワードは、問い合わせのメールやフォームには書かないでください。

症状ごとの原因と最初に確認すること

同じ「直してほしい」でも、症状によって最初に確認する箇所は変わります。次の表に、よくある4つの症状と、考えられる原因、最初に確かめることを示します。

症状考えられる原因最初に確かめること
更新のあと、画面が真っ白になった・「重大なエラー」と出るプラグインやテーマ、PHPの更新で、プログラムが動かなくなった直前に何を更新したか。管理者のメールに、WordPressから復旧用のリンクが届いていないか
管理画面にログインできないパスワードの誤り、プラグインの不具合、管理者アカウントの乗っ取りパスワードの再設定メールが届くか。見覚えのないユーザーが増えていないか
見覚えのないページがある・別のサイトへ飛ばされる・警告が出る古いプラグインなどの脆弱性を突かれた改ざん検索結果やブラウザーに警告が出ていないか。サーバー会社から連絡が来ていないか
記事や画像、注文などのデータが消えた操作の誤り、更新の失敗、サーバーの移行や契約の終了いつまでは残っていたか。サーバー会社の自動バックアップがあるか

画面が真っ白になったときは、WordPressから管理者あてにメールが届いていないかも見てください。WordPress 5.2からは、プラグインやテーマが原因で重大なエラーが起きると、管理者のメールアドレスにメールが送られ、そこにあるリンクから、原因のプラグインなどを止めた状態で管理画面に入れるようになりました。このメールが届いていれば、原因はプラグインかテーマのどちらかだと見当がつきます。

出典
Make WordPress Core「Fatal Error Recovery Mode in 5.2」(英語)確認日:2026年10月18日

PHPを更新したあとに表示が崩れたときの対処は、PHP 8.2のサポート終了に備えるで解説しています。

復旧を依頼する前に記録しておくこと

修正作業は依頼先に任せられますが、「いつから」「何をしたあとに」起きたのかは、サイトを調べるだけでは分かりません。WordPressの公式資料も、改ざんが疑われるときに最初にすることとして、見えている症状と、気づいた時刻、最近した操作を書き残すことを挙げています。改ざん以外の症状でも、直前の操作が分かれば、その操作を元に戻して原因かどうかを確かめられます。

  1. 見えている症状と、気づいた日時画面を撮影しておけば、あとで表示が変わっても、何が出ていたかが分かります。
  2. 直前にした操作更新したプラグイン、追加した機能、サーバーやドメインの手続きなど。サイトを更新する人が何人かいる場合は、それぞれに何をしたかを聞いておいてください。
  3. バックアップがあるか、どこにあるか自社で取っているもの、サーバー会社の自動バックアップ、制作会社が持っているもの。どれもない場合は、ないと伝えてください。バックアップがあるかどうかで、直し方も見積もりも変わります。
  4. サーバーとドメインの契約どこの会社と、誰の名義で契約しているか。管理画面やサーバーにログインできる人が社内にいるか。
  5. 自分で試したことプラグインを止めた、WordPressを入れ直した、などの操作をしていれば、その内容と時刻。
出典
WordPress公式ドキュメント「FAQ My site was hacked」(英語)確認日:2026年10月18日

依頼の前に避けたいこと

慌ててファイルを消したり、WordPressを入れ直したりすると、原因の手がかりや、まだ戻せたはずのデータまで失うことがあります。同じ公式資料も、直す作業を始める前に、改ざんされたままの状態でも一度バックアップを取っておくよう勧めています。パスワードは、最初の問い合わせのメールやフォームには書かないでください。パスワードを伝えるのは、依頼先が決まり、作業に必要になってからです。その際も、メールの本文には書かず、受け渡しの方法を依頼先と相談して決めてください。

「復元」と「原因調査」の違い

どちらも「復旧」と呼ばれますが、作業の目的も、必要なものも違います。見積もりにどちらが含まれているかで、金額に含まれる作業が変わります。

復元は、バックアップを取った時点の状態にサイトを戻す作業です。WordPressは、記事や設定が入ったデータベースと、プラグインや画像などのファイルでできていて、公式資料も、元どおりに戻すには両方が要るとしています。ファイルのバックアップしかなければ記事や設定は戻らず、データベースのバックアップしかなければ画像やプラグインは戻りません。

もう一つ気をつけたいのは、戻した時点より後に追加されたデータです。問い合わせ、注文、新しく書いた記事は、それより前のバックアップには入っていません。ECサイトや会員サイトなら、その間に入った注文や会員登録をどうするかを、戻す前に決めておく必要があります。

調査は、なぜ壊れたのか、どこから入られたのかを突き止める作業です。改ざんの場合、元に戻しても侵入経路を塞がなければ、同じ脆弱性を突かれて再び改ざんされることがあります。公式資料も、改ざんされた箇所を取り除いたあとでパスワードをもう一度変えることと、攻撃者の侵入経路を調べることを挙げています。

作業何をするか必要なもの対応しきれないこと
復元バックアップを取った時点の状態に戻すデータベースとファイルの両方のバックアップバックアップより後に入った問い合わせ・注文・記事は戻らない
調査と再発防止原因と侵入経路を特定して塞ぐサーバーの記録、更新の履歴、改ざんされたファイル記録が残っていないと、侵入経路を特定しきれないことがある
出典
WordPress公式ドキュメント「Backups」(英語)WordPress公式ドキュメント「FAQ My site was hacked」(英語)確認日:2026年10月18日

使われていないプラグインが更新されないまま残っていたサイトが改ざんされた例と、日ごろの保守で行う対策は、WordPressの保守管理とは?で解説しています。

復旧費用が変わる条件

復旧の料金や相場を調べると、事業者ごとの料金や、症状ごとのプランが出てきます。ただ、その金額に何が含まれているかは、依頼先ごとに違います。見積もりを比べるときは、それぞれに次のことが含まれているかを確認してください。

  • 症状の種類更新の不具合を元に戻すだけなのか、改ざんされたファイルを取り除く作業まで要るのか。
  • バックアップの有無と時点改ざんされる前のバックアップがあれば、戻す作業は短く済みます。なければ、ファイルを一つずつ確かめて直すことになります。
  • 原因の調査と再発防止を含むか復元だけの見積もりと、侵入経路を塞ぐところまで含む見積もりは、単純には比べられません。
  • サイトの作りECや会員の機能、独自に作った機能があると、戻したあとに確かめる範囲が広がります。
  • 急ぎかどうか夜間や休日の対応を求めるかどうか。
  • 作り直しが要るか被害の範囲や、使っているテーマやプラグインの古さによっては、直すのではなく作り直しになることがあります。

状態を見る前から「すべて直せます」「バックアップがなくても必ず戻せます」と言い切る見積もりには、どんな条件で言っているのかを聞き返すことを勧めます。どこまで戻せるかは、サイトを見てからでないと決まらないからです。

復旧できない場合と追加調査が必要な場合

状態によっては、元どおりにはできないこともあります。たとえば次のような場合です。

  • バックアップがなく、データベースまで改ざんされている記事や設定のどこまでが元の内容なのか、一つずつ見分ける必要があります。
  • サーバーの契約が切れて、データがすでに消えているサーバー会社に残っていなければ、手元の原稿や画像から作り直すことになります。
  • 契約者が分からず、管理画面にもサーバーにも入れないまず契約者を確かめ、サーバー会社やドメインの手続きから始めます。
  • 長く更新されず、いまのPHPでは動かないテーマやプラグインを使っている戻しても動かないため、テーマやプラグインの入れ替えや作り直しが必要です。

こうした場合は、残っているデータからどこまで戻せるかを先に調べ、そのうえで、直すか作り直すかを決めます。調べた結果によって見積もりが変わることがあるかどうかを、依頼の前に聞いておくことを勧めます。

当社の復旧対応

grandworkでは、保守のご契約がない方からの復旧のご依頼も、1回からお受けしています。お送りいただいた症状とサイトの状態を確かめたうえで、対応できるかどうかと見積もりを先にお伝えし、ご了承いただいてから作業に入ります。

  • 改ざんの修正状態と被害の範囲を確かめ、元に戻すことと、侵入経路への対処、再発を防ぐための対応までを行います。被害の範囲や構成によっては、作り直しをご提案することがあります。
  • 急ぎのときできうるかぎり即日の対応を目指していますが、即時の対応や当日の復旧を保証するものではありません。
  • パスワードお問い合わせのフォームには書かないでください。必要になった段階で、当社から受け渡しの方法をご案内します。
  • 保守をご契約の場合バックアップを毎日1回取り、10日間保持しています。戻せるのは、最大で前日の時点です。

料金は、スポット対応のページに掲載しています。症状がまだはっきりしない段階でも、分かる範囲でお送りいただければ、何から確かめるかをお伝えします。

  • いま症状が出ていて、直してほしい方へ保守のご契約がなくても、1回からご相談いただけます。スポット対応の内容を見る
  • 今後のために、バックアップと更新を任せたい方へ毎日のバックアップと更新、障害が起きたときの一次対応を行います。WordPress保守の内容を見る